大庭徹建築計画 | Toru OBA Architects

Toru OBA Architects

寒川の家 | House in Samukawa

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「住み継ぐ」ということ

大庭が幼少期から住んでいた実家(いわゆる建売住宅)のスケルトンリノベーションである。築後30年以上経った家は、子供2人が独立して夫婦2人が生活するには必要以上の大きさになってしまっており、計画における主な要望は「家をコンパクトにすること」だった。そこで提案をしたのは、快適さ向上のための3つのコンパクト化である。具体的には、[1]階段を上らないでも済む生活とするために、主な生活スペースを1階に集約、[2]人数が減って必要以上となった2階の床を減築して吹き抜けをつくり、人数に見合った広さかつ、ゆとりある空間の創出、[3]行き止まりの無い回遊型のプランとして、寝起きから家事までストレスの少ない短い家事動線の計画、である。
同時に、将来起こりうる東海地震に備えた耐震等級3相当の耐震補強やバリアフリー化も実施した。
計画当初は建て替えという選択肢も挙がっていたが、住人だった一人として積極的に改修を提案した。住んでいた人間にしか分からないことだが、改修後に残った柱一本一本の存在が古い家の記憶を想い起こさせてくれ、表層の仕上げが変わっても30年変わらない外観のシルエットは、家に帰ると今も昔のように迎えてくれている。

建築場所  :神奈川県高座郡寒川町
用  途  :個人住宅
工事種別  :改修工事
構  造  :木造2階建て
耐震補強設計:関西木材工業 植森 貞友
施  工  :石和建設 石井 克典